【かんたん解説】知らなかった・・妊婦加算ってなに?その料金は?
こんにちは。ななもちです^^
最近、新聞やTVで話題の「妊婦加算(にんぷかさん)」
今年の4月に診療報酬改定で変わったそうなんです。
皆さんはご存知でしたか?
妊婦さんが診療所や病院の外来を受診した際は、初診料にプラスの金額を払わなければならなくなったという。
私はここ最近のこの制度への炎上で知りました・・
えええ〜〜〜
私妊婦じゃないけど・・ええええ〜〜・・なんかショック。
そしてなんと当事者の妊婦さんも7割はこの改定や制度を知らなかった、ということで今かなり話題になっていますよね。
そして最近はこの制度の見直しが始まりましたね。
来年からは事実上廃止になるようです。ほっ
きっかけは9月に妊婦さんが「あれ、妊娠中ですか?ならお会計変わります。」と病院窓口で言われたというツイートしたことから始まったそう。
ツイッターでもかなり話題になってます。
「妊婦加算」知らなかったー。
— さくら (@kkkkayuuuu) 2018年11月15日
ただでさえ、体調が悪くても薬も飲めなくて我慢して、それでも痛くて病院行って、「我慢しかない」と言われるだけ。それで妊婦加算。だったら、もう病院なんて行かなくていいかな、ってなるよね。#スッキリ
妊婦加算知らなかった。今妊娠中です。妊婦だからこそ、ちょっとの体調不良でも診察受けたいです。ただでさえ妊婦検診でお金かかるのに…。妊婦さんは非妊娠時より体調に気を使うのに…。#スッキリ
— ちーこ (@wanwan_52) 2018年11月15日
もし私が妊娠したら・・
しかもそれが初めての妊娠なら・・
ちょっとくらっとしたり、風邪をひいてしまったり、
多分妊娠してない時なら気にしない程度のことでも不安になって、病院に行ってしまいます。絶対。
治療して欲しいのもあるけど、何より不安を解消したいから。
赤ちゃんに影響ないか確認したいから。
しかも皮膚科や眼科等でも妊婦加算はかかってくるとのこと。
妊婦加算。。払ったからって手厚い対応になるの?どのへんが手厚いの?診察時間ながくなるの?まぁ、そんなことは全くないでしょうね。皮膚科に行ったら「妊婦さんはホルモンの関係で色々発疹がでることがあるんだよー原因はわからないねー妊娠してるからかなー」と言われて診察時間は1分。#妊婦加算
— めぇ (@mee2929) 2018年11月7日
納得いかない!って人はかなり多いみたいです。
じゃあなんでこのような改正がなされたのか、分かりやすくまとめて見ました💡
そもそも診療報酬ってなに?
この妊婦加算は今年4月の診療報酬改定で改定されたんです。
診療報酬ってなんだっけ?
普通私たちが病院に行った時、必ず「保険証をお願いします」と定時を求められますよね。
そして窓口で払うお金は実際かかったお金の3割。
あとの7割は医療保険として国や健康保険組合が負担してくれるんです。
そしてお医者さんなどの医療機関に支払われるのが「診療報酬」
この診療報酬は2年に1度改定されるんです。
医療技術の発達などで医療の環境も日々変わっているからね!
妊婦加算って具体的にどんなもの?
妊婦加算とは妊婦が医療機関を受診した場合に初診料・再診料に上乗せされる制度。
初診料 850円 ➕ 妊婦加算 230円
初診料の場合はこんな感じで、計1,070円かかることになります。
また時間、日によっても変わります。
※自己負担3割の場合
また、冒頭でも述べたとおり、例えば
・眼科でコンタクトレンズを処方してもらう
・皮膚科で肌トラブルの相談、治療を行う
このようなことに対しても妊婦さんは診療代がプラスになります。
私はハードコンタクトを使っているので結構眼科にはお世話になるんですが、
「妊婦だから」という理由でお金が割り増しになったら嫌だなあというのが正直な感想です。
妊婦加算の目的
新設の理由
厚生労働省は
①難易度の高い診療に対する報酬のため
⇨妊婦の診断には高い診療技術が必要だから
②妊婦に対する医療の体制を強化するため
⇨一部の病院では妊婦の診察を敬遠することもあるから
と理由を挙げています。
もしこれで病院側の妊婦に対する対応が手厚くなるなら歓迎ですよね・・
15年前のこと長男の妊娠中風邪をひき近所の内科を受診。ところが妊婦だから産婦人科へ行くように、と。産婦人科でも、我慢してください。今までにない鼻詰まりで本当に苦しく、呼吸ができない感覚で夜も眠れなかったのに…。妊婦加算をつけることで丁寧に相談にのってくれるなら歓迎です。 #スッキリ
— fairy (@Touchez_DuBois) 2018年11月15日
ただこの加算で本当に現場の対応って改善するの?という疑問も。
ほんとうの目的って・・??
今、日本は超高齢化社会。
そんな中で、高齢者ほど、病院に行く機会が増えるのは当たり前です。
ということは国が負担する医療費が膨れ上がるのは当然ですよね。
引用:【図解・行政】社会保障給付費の推移(2018年8月):時事ドットコム
そういった背景を考えるとこの制度って、
妊婦に対する医療機関の対応を手厚くするため
ではなくて
医療費を加算することで財源を確保してるだけなんじゃないの?
という疑問が浮かび上がるんです。
じゃあ一番医療費を使っている高齢者からもとるべきなのでは・・??
少子化対策に逆行しているんじゃない??
という声がたくさん上がっているのはこういうこと。
「妊婦加算するなら高齢者加算もするべき」
— おあみす (@oamisu1999) 2018年11月15日
全くその通りだと思います。
これだけ高齢化が進んで高齢者が占める割合が増えているんだから、高齢者からも取るべきでしょう。
日本は「高齢者様」すぎる。
これからの日本を支えるのは高齢者ではなくこれから生まれてくる子たち。
#スッキリ
#スッキリ 見てたんだけど、妊婦加算は!!それがあることで妊娠を諦めるとか!!最大650円も払えない家計が子育てできるわけないとか!!そういうことじゃなくて!!!ただでさえ少子化って叫ばれてる中で、子供も妊婦も貴重なんだから、大切にするべきなんじゃないの?という考え方の問題だから!!
— あきちゃん♡第一子妊娠7ヶ月目❣️ (@baby12akichan) 2018年11月15日
わたしの正直な感想
私は妊婦でもなければ子供もいないので、まだ当事者ではありません。
でもこれからそうなるかもしれないという状況の中で単純にこのニュースはショックでした。
ああ、これからの世代を担って行く世代に対しての日本の姿勢ってこんな感じなんだ。
なんだかんだ高齢者には盾突けないのね・・
若者選挙いかないもんね。そうだよね。
金額だけを見て、「たったプラス数百円なのになんでそんなに騒ぎ立てるの?」という人もいるかもしれません。
でもそういうことじゃなくて、この改定がすんなり通ってしまうことがちょっと悲しいなあと思ったんです。
別にこの改定のせいで「じゃあ子供作るのやめよう」とは思いません。
でも少子高齢化だから、仕方ない、ということなんでしょうか。
そして今回の改定は7割くらいの妊婦さんが「知らなかった」んです。
つい最近まで。4月に改定されたのに。
若い世代こそ、政治や法改定にアンテナを張っていかなくちゃいけないなと改めて感じました。
この記事が少しでも参考になれば幸いです^^